前期展示
11月3日(火・祝)~23日(月・祝)
※前期・中期・後期で展示作品はすべて入れ替わります。
聖武天皇御遺愛の正倉院宝物、初の皇居内展観
今ここに
螺鈿紫檀琵琶 北倉二七
中国・唐時代または奈良時代(8世紀) 正倉院
八角鏡 平螺鈿背 北倉四二-七
中国・唐時代(8世紀) 正倉院
聖武天皇御遺愛の品々の目録である『国家珍宝帳』に記載されている螺鈿背鏡と四絃琵琶です。ともに装飾にはヤコウガイによる螺鈿が用いられ、今もなお美しい輝きを放っています。螺鈿背鏡は、トルコ石の細片を散りばめた地に細かな毛彫りを施した螺鈿と琥珀を伏せ、鏡背を埋めつくすように宝相華文様が表されています。四絃琵琶はペルシア起源とされ、中国・唐時代に流行し、日本でも奈良時代に盛んに用いられた楽器です。螺鈿のほか、タイマイや琥珀の象嵌によって全体に表現された優雅な宝相華唐草文様が特徴です。いずれも古代の工芸技術の粋が凝らされた逸品です。
優雅なる源氏絵の世界
狩野探幽 源氏物語図屏風
江戸時代、寛永19年(1642) 皇居三の丸尚蔵館収蔵
江戸狩野派隆盛の基礎を築き、「画壇の家康」とも称された狩野探幽による源氏絵です。八条宮智忠親王に嫁いだ富姫(加賀藩主前田利常の娘)の婚礼調度品と考えられています。幕府御用絵師である探幽のやまと絵画題を代表する名品です。
重要文化財
図案:六角紫水 蒔絵:川之邊一朝 金具彫刻:海野勝珉 菊蒔絵螺鈿書棚
明治36年(1903) 皇居三の丸尚蔵館収蔵
明治時代の蒔絵の記念碑的作品。菊花のなかで遊ぶ小鳥の姿が、金の高蒔絵と多数の螺鈿で表されています。その図様は、棚の表裏や細い柱、厨子のなかに至るまで途切れることなくつながっています。
※「皇居三の丸尚蔵館収蔵」と記載の文化財は、
館の所蔵品または収蔵の国有品を指す。