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終了
館内展示
精磁会社
1対
明治時代前期(19世紀)
各 最大径52.0 高97.8
高さ約1メートルの巨大な花瓶に描かれているのは、東洋絵画の伝統的な画題である葡萄栗鼠図。上絵付と染付を併用して描かれたブドウの葉にはグラデーションがほどこされ、洋風の繊細な写実表現が近世の肥前磁器との大きな違いである。精磁会社は明治12年(1879)に有田に設立され、フランスのリモージュから最新式の機械を導入して高品質な輸出向け製品を製作したが、世界的な不況のあおりを受け明治30年頃に活動を終了した。
山村耕花(1885~1942)
大正11年(1922)
32.0×39.0
大正11年(1922)、皇太子裕仁親王(昭和天皇)が再興第9回日本美術院展覧会(院展)に初めて行啓されたことを記念した画帖。横山大観(1868~1958)をはじめとする院展同人たちが画筆を揮い、風景や花鳥、人物などさまざまなモチーフを彩り豊かに描いている。山村耕花(1885~1942)の描いた実り豊かなブドウと、柿右衛門の器に描かれたザクロは、「多産」を意味する伝統的な吉祥画題。果物とやきものの対比が清涼感を誘う一作である。