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他館展示


宮内庁三の丸尚蔵館所蔵 皇室の名品展 皇室の美―東北ゆかりの品々

令和3年(2021)9月18日(土) ~ 11月7日(日)
宮城県美術館

宮内庁三の丸尚蔵館所蔵 皇室の名品展 皇室の美―東北ゆかりの品々代表画像

宮内庁三の丸尚蔵館では現在、新施設の建設工事が進められており、この新施設が完成するまでの期間においても三の丸尚蔵館の収蔵品を多くの方々に見ていただき、皇室と日本文化に親しんでいただくため、三の丸尚蔵館の収蔵品を紹介する展覧会を各地で実施していくこととしております。

これは、特に近代において、皇室と各地域が何かしらの縁で結ばれてきたことに注目し、それぞれの地域から皇室に献上された品々、その地域出身あるいは活動した作家の品々など、各地域に縁の深い作品の紹介を通して日本文化の一側面を見直すと同時に、所蔵の名品を加えて、皇室により親しんでいただきたいと計画するものです。

宮城県美術館において開催する本展では、東北各県にゆかりのある作家や作品はもちろんのこと、皇室と東北地方をつなぐエピソードなども加え、東北ゆかりの美の品々を紹介します。

また、皇室行事やその室内装飾のための皇室ゆかりの品々を通して、三の丸尚蔵館が引き継いだ皇室コレクションの一端に触れていただきます。

プロローグでは、明治9年と14年の巡幸に際して、各地で撮影された古写真をパネルで紹介するほか、皇室の御慶事の折に記念の品として作られてきた愛らしいボンボニエールを紹介します。

所蔵の名品では、江戸時代に活躍した狩野探幽と円山応挙による屏風、帝室技芸員に選ばれた瀧和亭の花鳥画の大幅、前田青邨の絢爛な屏風が並びます。彫刻では、近代彫刻を代表する高村光雲、新海竹太郎らの作品を中心に紹介します。

さらに、東北ゆかりの作品であり、山形と福島を結ぶ交通の要衝である栗子山隧道を描いた高橋由一の名品や、昭和3年の昭和天皇御即位に際して宮内省の依頼によって制作された秋田県出身の画家・平福百穂の屏風、平成度の大礼に際して悠紀地方に選ばれた秋田県の四季の風景を描いた東山魁夷による《平成度 悠紀地方風俗歌屏風》をはじめ、各地域の特色ある技術による工芸品を紹介します。