さるおきもの猿置物

たかむら こううん 高村光雲 ( 1852-1934 )

  • 大正12年(1923)
  • 木彫、サクラ材
  • 1点
  • (本体)高41.0 奥行28.0 幅39.0 (台)高12.0 奥行35.0 幅48.0
  • 日本

彫刻 - 木彫

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さるおきもの 猿置物

猿置物

烏帽子と袖無しを身につけた猿が,右手に鈴,左肩には御幣をかついで能楽の『三番叟』の舞を真似る芸は,正月の祝福芸として親しまれたものであった。本作では,縄を外されて,教え込まれた芸を一心に演じる猿の一瞬の姿がとらえられている。剽軽な動きとは裏腹に,顔には諦観の表情が宿されており,高村の鋭い観察眼と技量の確かさが実感される。(『新版 雅・美・巧(下)』H15)