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館内展示

第38回
官展を彩った名品・話題作-大正~昭和初期の絵画と工芸

平成17年(2005)7月23日(土) ~ 9月25日(日)
宮内庁三の丸尚蔵館

第38回「官展を彩った名品・話題作-大正~昭和初期の絵画と工芸」の展覧会図録表紙画像

三の丸尚蔵館では、平成7年から13年の間に「明治美術再見」展シリーズを5回開催して、収蔵する明治期の絵画作品の系統的な紹介を行ってきましたが、大正から昭和前期にかけての日本画や油彩画(西洋画)については、そのような機会は、これまでありませんでした。

そこで、本展では、「官展を彩った名品・話題作」と題して、当館所蔵の大正から昭和にかけての絵画作品を選りすぐって展観することといたしました。出品作品は、すべて文部省美術展覧会(文展)とそれを引き継いだ帝国美術院展覧会(帝展)というかつての官設美術展覧会(官展)で発表時に高い評価を受けた名品、話題作ばかりで、これらは、横山大観の作を除いては、展覧会の東京会場会期中に「奨励御買上品」としてお買い上げを受けて皇室(帝室)に収められ、今日まで伝えられてきたものです。

また、このたびは、絵画作品に加えて、官展出品作の工芸品の数々も、あわせて展示することにいたしました。

本展を通じて、当時の皇室により選び抜かれ、当館に引き継がれた近代日本美の真髄の一端に触れていただければ幸いです。