終了
館内展示
第2回
慶賀によせて
平成6年(1994)1月4日(火) ~ 2月20日(日)
宮内庁三の丸尚蔵館
古くからわが国では、季節の移り変わりや人生の節目などに寄せて、ことあるごとに祝いごとを行い、その慶びを大切にしてきました。このような祝う気持ちが中国などから伝えられたさまざまな思想や風習と結びつくことで、日本の伝統的な祝いの文化がかたちづくられました。ことに奈良時代以降は、祝う気持ちを表現した和歌などの文学や美術作品が多く生みだされるようになります。また、鶴や亀、松竹梅をはじめ、鳳凰や蓬莱山などが吉祥のしるしとして、さまざまな文学、美術作品の主題とされていることは、あらためていうまでもないでしょう。さらに富士山を霊峰として尊び、めでたさの象徴とすることも、日本人の生活のなかではごくあたりまえのこととなっています。