ふじりゅういんばのず富士柳蔭馬之図

たき かてい 瀧和亭 ( 文政13(1830)-明治34(1901) )

  • 明治10~20年代(19世紀)
  • 絹本着色、牙軸
  • 2幅

絵画 - 日本・東洋画

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00983-01-001

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ふじりゅういんばのず 富士柳蔭馬之図

富士柳蔭馬之図

右は水辺の松樹越しに富士山を描き、左は黒い青毛、白い葦毛、茶色の鹿毛の3頭の馬が柳の下に戯れる様子を描いています。柳の下の川で馬を洗う画題は古くから描かれていますが、この2頭の馬が鼻を寄せ合う同じ姿は、江戸時代の与謝蕪村の作品にもあります。蕪村は長崎に滞在した中国清代の画家、沈南蘋の作を模したといわれ、和亭は長崎遊学で南蘋派を学んでいるため、本図の淵源がわかります。松と富士、柳と馬の対比を狙った作品と考えられます。(「皇室と日本美」R4)