かっぽ活歩
- 大正2年(1913)
- 20世紀
- ブロンズ、鋳造
- 1点
- 15.1×17.8×32.4
- 日本
彫刻 - 塑造
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かっぽ 活歩
活歩
袴に束髪の三人の女学生が本を抱えて並んで歩く姿を愛らしく表す。当時、限られた子女のみが通うことが出来た女学校に通う、そのはつらつとした様子は、新しい時代を示す姿でもあった。 作者の国方林三(一八八三~一九六七)は香川県に生まれ、富山県立工芸学校で鋳金を学び、明治二十三年に上京し、天海の号で鋳造家として活動、後に太平洋画会研究所で木炭画および塑像を学んだ。明治四十年の第二回文展に入選し、以降、帝展、新文展、日展に出品し審査員も務めた。本作は大正三年に開催された東京大正博覧会の展覧会図録に写真が掲載されており、本作が出品作そのものかは確認できていないが、発表後まもなく宮内省に入ったものと考えられる。箱書には「闊歩置物」とあり、「大正二年之秋国方林三作」の鋳造銘がある。国方は同年の第八回文展に「種蒔女」(御物)を出品しており、人々の生活の中から主題を採り上げ、塑像で写生風に表した作品に取り組んでいた時期の一点である。(『花ひらく個性、作家の時代』2010.3)