たけはとのず竹鳩之図
- 明治15年(1882)
- 紙本墨画
- 1幅
- 174.6×93.1
絵画 - 日本・東洋画
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たけはとのず 竹鳩之図
竹鳩之図
狩野派の様式化された筆法で描かれた竹や下草に対し,三羽の鳩は細部にいたるまで丹念な自然観察を反映させて,写実的にとらえている。また,墨の濃淡に巧みな変化をつけることで,各モチーフの間の距離感を適度に描きだすことに成功しており,近代的な遠近法的空間をかたちづくりたいとする若々しい表現意欲がうかがわれる。早くから西欧の写実描法にも強い関心を示していた雅邦の明治初期の画業を飾る,味わい深い佳品である。(『新版 雅・美・巧(下)』H15)