くじゃくず孔雀図
- 明治23年(1890)
- 絹本着色
- 1幅
- 144.4×254.4
絵画 - 日本・東洋画
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くじゃくず 孔雀図
孔雀図
細部まで迫真的かつ絢爛な洋画風の写実描法でとらえられた孔雀に対し,桜や蝶は濃淡をそなえた柔らかな筆使いであらわされている。一方,岩肌の描写は陰影の深い立体感豊かなものである。これらの各種異なる筆法が巧みに組み合わされることで,画面には確かな実在感と現実性に満ちた遠近感が生みだされている。南北合派の絵画様式と西洋画法が見事に調和した寛畝の代表作というだけでなく,明治中期の花鳥画史を飾る傑作中の傑作である。(『新版 雅・美・巧(下)』H15)