しゅうざんばんきず秋山晩暉図

たざき そううん 田崎草雲 ( 文化12(1815)-明治31(1898) )

  • 明治15年(1882)
  • 絹本着色、軸端:木
  • 1幅
  • 140.9×66.5

絵画 - 日本・東洋画

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しゅうざんばんきず 秋山晩暉図

秋山晩暉図

四条派や南北合派など諸画派の写生的描法にも学んだ草雲は,南宗画の類型的山水表現に満足せず,早くから独自の風景描写の方向性を摸索した。本作でも,紅葉した木立を大きく配し,そこに霞をたなびかせた近中景を作画の要とするという,斬新な構図を試みている。近代的写生意識に基づく南宗風景画の可能性を示した,明治初期の重要作の一点である。(『新版 雅・美・巧(下)』H15)