しきずびょうぶ四季図屏風
- 江戸時代、延享4年(1747)
- 紙本金地着色
- 6曲1双
- (各)175.7×362.0
- 日本・京都
絵画 - 日本・東洋画
- 画像一覧
- 1-2件表示/2件中
既に追加済み画像です。
画像利用申請登録に失敗しました。
これ以上画像を追加できません。
リストへ追加しました。
しきずびょうぶ 四季図屏風
四季図屏風
金箔が貼られた屏風に、団扇形や菱形など六つの図(押絵)が配置されています。右から梅、田植え、渓流、芦に落雁、唐子遊び、雪に竹が描かれており、春から冬へと季節が移ろいます。本作は桜町天皇が遐仁親王(桃園天皇)に譲位する際、その仙洞御所のために制作されたもので、押絵の形や縁取り、小さな正方形の金箔をななめに敷き詰めた「崩し石畳」などのデザインに、桜町天皇の「御好み」が反映されました。江戸時代中期における宮中の美意識を伝える、洗練された一品です。 作者の渡辺始興(一六八三~一七五五)は京都出身の絵師で、太政大臣をつとめた近衞家熈に仕えました。狩野派や琳派を学びつつ、《春日権現験記絵》をはじめとした古画の模写を通して腕を磨きました。本作では唐子遊び図の芥子の花における、花弁を裏からも描く多面的な描写や、農作業にはげむ人びとの生き生きとした表情などに、始興の並外れた技量が発揮されています。(『開館記念展 皇室のみやび―受け継ぐ美―』R5)