しきずびょうぶ四季図屏風

わたなべ しこう 渡辺始興 ( 天和3(1683)-宝暦5(1755) )

  • 江戸時代、延享4年(1747)
  • 紙本金地着色
  • 6曲1双
  • (各)175.7×362.0
  • 日本・京都

絵画 - 日本・東洋画

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画像名 / 画像内容 撮影年月日 / 撮影者 / 撮影場所 画像番号 備考
Left screen 左隻
d-1569-02-001
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d-1569-02-002

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しきずびょうぶ 四季図屏風

四季図屏風

 金箔が貼られた屏風に、団扇形や菱形など六つの図(押絵)が配置されています。右から梅、田植え、渓流、芦に落雁、唐子遊び、雪に竹が描かれており、春から冬へと季節が移ろいます。本作は桜町天皇が遐仁親王(桃園天皇)に譲位する際、その仙洞御所のために制作されたもので、押絵の形や縁取り、小さな正方形の金箔をななめに敷き詰めた「崩し石畳」などのデザインに、桜町天皇の「御好み」が反映されました。江戸時代中期における宮中の美意識を伝える、洗練された一品です。  作者の渡辺始興(一六八三~一七五五)は京都出身の絵師で、太政大臣をつとめた近衞家熈に仕えました。狩野派や琳派を学びつつ、《春日権現験記絵》をはじめとした古画の模写を通して腕を磨きました。本作では唐子遊び図の芥子の花における、花弁を裏からも描く多面的な描写や、農作業にはげむ人びとの生き生きとした表情などに、始興の並外れた技量が発揮されています。(『開館記念展 皇室のみやび―受け継ぐ美―』R5)