ぎょえんしゅんう御苑春雨
- 大正15年(1926)
- 絹本墨画
- 1幅
- 60.8×85.8
絵画 - 日本・東洋画
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ぎょえんしゅんう 御苑春雨
御苑春雨
大観は,明治期からさまざまな日本画表現の革新の試みに取り組み続け,各時期ごとに作風も変転させてきたが,ことに1920年代半ば以降は,水墨画の分野で優れた成果を残している。本作はその一点で,静けさに満ちた赤坂御苑のたたずまいを画題としている。裏箔の技法と本紙の絹目が生みだす微妙な墨のにじみの効果を生かして,雨にけぶり立つ春の柔らかくほの明るい大気の揺らぎが,繊細な筆致で情感豊かにあらわされた優品である。(『新版 雅・美・巧(下)』H15)