うご雨後
- 大正13年(1924)
- 絹本着色
- 1幅
- 95.1×176.0
絵画 - 日本・東洋画
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うご 雨後
雨後
玉堂の大正期の代表作で,長く降り続いていた雨が止み,雲の切れ間から陽光が差し込んだ初夏の自然の一瞬の表情を画題としている。円形の木立には四条派風,近景の岩場には狩野派風の描法をとりいれつつも,全体としてはあくまでも写生を重視して,西欧の自然主義に接近した空間表現を生みだしている。その写実性の色濃い風景描写のありようは,以後,帝展における日本画での風景表現のひとつの規範をかたちづくっていくことになる。(『新版 雅・美・巧(下)』H15)