あきなす秋茄子
- 昭和7年(1932)
- 絹本着色
- 1幅
- 163.8×201.2
絵画 - 日本・東洋画
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あきなす 秋茄子
秋茄子
五雲は,写実的な描法の岸竹堂と対象の一瞬の表情を主情性を込めた筆致でとらえる竹内栖鳳というふたりの師風を融和させるなかで,きわめて独創的な動物画表現を確立させた。本作は,その五雲の最高傑作として知られる。動物園や自宅,山野で観察を重ねた狐の丹念な写生に基づきながらも,それだけで終わらせずに,軽妙で感覚主義的な筆致が,洒脱で幻想的な趣を漂わせる,演劇的性格の強い画面をかたちづくることに成功している。(『新版 雅・美・巧(下)』H15)