ひぐちたいいしょうにをたすくる樋口大尉小児を扶くる

あさい ちゅう 浅井忠 ( 安政3(1856)-明治40(1907) )

  • 明治28年(1895)
  • カンヴァス、油彩
  • 1面
  • 74.8×102.1
  • 日本

絵画 - 油彩

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ひぐちたいいしょうにをたすくる 樋口大尉小児を扶くる

樋口大尉小児を扶くる

浅井は明治27年に日清戦争時の中国に渡り,各地で従軍中に見聞したさまざまな出来事を数多くのスケッチに描き残している。本作はそれらを着想源として制作された油彩作品のうちの一点である。師のイタリア人画家,アントニオ・フォンタネージゆずりともいえる暗褐色を主色とした落ちついた色調で,日本軍の大尉が中国の子供を助けあげている場面が,ことさら特別な感情を交えることなく,淡々としたタッチで描きあらわされている。(『新版 雅・美・巧(下)』H15)