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館内展示

第68回
鳥の楽園-多彩、多様な美の表現

平成27年(2015)3月21日(土) ~ 6月21日(日)
宮内庁三の丸尚蔵館

第68回「鳥の楽園-多彩、多様な美の表現」の展覧会図録表紙画像

本展では、当館が所蔵する19世紀から現代までの作品を中心に、国内だけでなく、海外のものも含めて、鳥を主題とした作品の数々を紹介いたします。

美しい宝石のような羽を持つ鳥や力強く空を自由に舞い飛ぶ鳥の姿に、古くから人々はあこがれて吉祥の意を見いだし、その姿を描き、形作って、身近に飾ってきました。長寿の鳥とされたツルは、慶事の折には必ず登場します。また、神聖で高貴な鳥であるクジャクは、花鳥画の主要な画題の一つとして描かれ、近代にもその伝統は引き継がれました。そして、家禽として人の生活と密接に結びついてきたニワトリは、古代中国の伝説に基づく諫鼓鶏のように泰平の図として表される一方、作家たちが実際にニワトリを飼って観察し写生することで、躍動感あふれる作品が生み出されました。この他、身近な小禽や水鳥、外来種のインコ、現代では絶滅が危惧されているライチョウなど様々な鳥の、多彩な表現をお楽しみください。

美術の世界に棲む鳥の楽園へようこそ。